外断熱の注文住宅を建てる建築会社2代目の頭の中

住み心地とか、住む人の健康とか、家族の安心安全とか、大きな資産とか、喜び感謝クレームとか、様々に満ちている業界で色々と考えています。地域のため、日本のため、世界のため、御施主様のため、社員さん職方さん業者さん大工さんのため、自分だけにしかできない事がどんどん増えていく毎日は刺激的です。

FinTech狂想曲で思い出す電子決済導入挫折の思い出

ブログ日記を更新しました。

前回の日記で触れた連想法で、最近注目されつつあるFinTechというキーワードを元に、自分の経験と結びつけて(結合)持っていった書き方をしています。

今回から、重複コンテンツ対策として、ブログ日記本文を引用とし、本文を挟むようにはてなブログならではの文章を載せることにします。

それでは、日記の本文をどうぞ。

こんにちは、今日は急なメンテが3件も入ってきたので、思ったように動けない一日でした。こういう日ってたまにありますよね。

 

FinTech(フィンテック)とはなんぞや

2015年末からFinTechというキーワードがバズっており、最近ではもはや単なるバズワードでは無いとまで言われています。
FintechフィンテックFinTechFinancial technology)とは、情報技術(IT)を駆使して金融サービスを生み出したり、見直したりする動きのことである。
ざっくりと掴んだ感じだと、電子マネーとか仮想通貨を大きく巻き込んだオンラインの金融市場の新たな試み周辺を指すようで、相も変わらず弱小工務店には関係ありません。
融資もオンライン上で出来るようになる、という話題が若干住宅ローンに関係してきそうなくらいでしょうか。
この話題について情報収集をしていると、数年前に電子マネーによる決済を導入できないかと思いついて挫折した苦い経験が蘇ります。
何も、誰も、一銭も動かず、始まりすらしなかった黒柳建設のプロジェクトXですが、良かったらご紹介させて下さい。笑って貰えれば幸いです。
 

そうだ電子決済をしてみよう

電子決済と言っても、考えついたことは大したことではありません。
ヤマト運輸や佐川の代引き配達を上手く利用して、少額のリフォーム工事の支払いができないかと考えたのです。
 
代引き配達の支払いには現金のほか、クレジットカード、Suicaなどの電子マネーおサイフケータイが使えると聞き、これで支払いができたならわざわざ振り込みをお客様にしてもらわなくてもよくなるので、利便性がグッと向上すると目論みました。
 

意外と多い少額工事の件数と手続きの煩雑さ

少額工事、いわゆるメンテや部材購入など、概ね10万円を越えない工事を少額工事と呼んでいます。これが年間に結構な件数発生し、その都度郵送にてお見積り書、註文書、請求書、領収書を一回一回やり取りしており、これが地味に面倒な作業なのです。
 
またお客様側も、見積もりを受け取り、発注の電話を掛け、註文書が届くのを待ち、註文書に記入して郵送し、工事が完了して請求書が送られてきたら代金を振り込まなければいけません。
 
そうしてようやく領収書が届き、リフォーム工事の完了となります。
高額な工事ならそれなりの手順を踏むのもやむなしと思って頂けるかもしれませんが、少額の例えば換気フィルターの購入などの数千円程度のやり取りでこれではちょっと面倒です。
これだと部材購入なんかはアマゾンなどの通販の利便性には敵いません。
 
我々会社が面倒なだけならまだいいのですが、お客様も同じくらい面倒なのはどうにもいただけません。
 

母ちゃんの経理部門を楽にしたい

さてここで問題が発生しました。何事も新しい動きには反発があるものです。
恐らく容易に想像が付くかと思いますが、経理部門の猛反対です。
 
これが普通の会社であれば、今までのやり方を変えたくないベテラン経理マン、簡略化したら仕事がなくなってしまうことに怯える熟年経理員のワガママだ!抵抗勢力だ!と切って捨てることができるのですが、黒柳建設のような工務店で経理を担当しているのはもっぱらカーチャンです。
こちとら母ちゃんの仕事から無駄を省いて楽にしてあげたいと考えているのに、何故反対するのか。
そこには合理化とかスピーディとか一切関係ない事情があったのです。
 
母ちゃん氏曰く
「30年間このやり方でしかやったことがない」(意訳)
なんですと!?
単純すぎるが故に説得が難航するパターンだ、コレ。
この理由だと、合理化とか無駄を省くとかいくら理を説いても通用しません。
 

そして挫折へ

前節の予感通り母ちゃんの説得は困難を極め、なんとか書類のやり取りを何度も繰り返すことが不合理だ、お客様も同様だ、と不承不承納得してもらったところで全く関係がない理由で結局挫折しました。
 
別に大した理由ではありません。
ヤマト運輸電子マネーによる集金サービスはあくまでも代引き配達の延長線上であり、決済支援サービスではなかったのです。どちらかというと、通販業者向けのサービス利用を想定しているようです。
 
「請求書は荷物ではないので、代引きできませんよ」(意訳)
 
なんてこった!!
それどころか親書扱いに該当する恐れがあるので、メール便も使えないかもしれないとのこと。
二重にダメでした。
 
と、言うわけで、ヤマト運輸の代引き配達を利用した電子マネーによる電子決済導入の野望は脆くも崩れ去ったのでありました。
 
この壮大かつ画期的なプロジェクトは、黒柳一聡の脳内で誰にも知られないウチに幕が下りました。
 
めでたしめでたし。
 
(完)
 
 

その中で得た、たった1つの成果

なーんて終わったと思ったら大間違い。
「転んでも タダで起きたら 貧乏人」の教え通り、私はこの脳内プロジェクトで最低でも3つの成果を得ました。
 
一つ目、意味のない書類のやり取りは通信費はもちろん人件費の無駄でもあり、お客さまにとっても負担を強いている事について一定の理解を得て、改善への一歩を踏み出したこと。
 
二つ目、その余録として「書類送付案内書兼註文書」を制定し、新たに作成した「返信用封筒(料金受取人払)」と一緒に見積り送付時に一括して封入する仕組みにしたこと。
成果と呼ぶにはあまりにも小さいですが、小さいけれど30年で初めての大きな一歩です。
 
これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である。
 
そして三つ目、このブログ日記のネタとなったこと。
またこうやって書き残しておくことで、後日ここから再スタートするための切っ掛けとすることができます。
 
FinTechが将来さらに整備され一般化すれば、携帯デバイスでお金のやり取りをその場で出来るようになる日が必ず来る、その時今回考えたアイディアがきっと役に立つと、気持ちを切り替えました。
 
それまで電子決済導入の野望は一時お預けにしておきます。
 
(いいアイディアだと思ったのですが・・・)
 
 
 
さて、次回は零細企業であるところの、黒柳建設の社内ネットワークのデータ管理についてです。
これも苦い経験があり、その上で今の体制を敷いているので、それなりに安全性を確保しています。

 

 果たして、こんなその場しのぎの引用タグで重複コンテンツと見なされなくなるのかは、はなはだ疑問です。

ただ、はてなブログに日記を投稿している理由が、手軽に反応を得たいとのことから来ているので、黒柳建設WEBへのリンクなどを極力抑えめにすれば、あるいは・・・。

まあ、どちらかが検索順位を下げられるとしたら、多分こちらのはてなブログの方なので、ちょっと注意しながら見て行きたいと思います。

 

本日は、ここまで。