外断熱の注文住宅を建てる建築会社2代目の頭の中

住み心地とか、住む人の健康とか、家族の安心安全とか、大きな資産とか、喜び感謝クレームとか、様々に満ちている業界で色々と考えています。地域のため、日本のため、世界のため、御施主様のため、社員さん職方さん業者さん大工さんのため、自分だけにしかできない事がどんどん増えていく毎日は刺激的です。

国策をフォローする工務店の立場で感じること①

単に国からの補助金をもらっているだけなのに、なんかスケール感が大きく感じる不思議。

 

官公庁・省庁のホームページがそれぞれ特色があって好きです。こんにちは、東京都小金井市で外断熱・涼温な家を建てる工務店、黒柳建設の国策担当/WEB担当/システム管理者/営業/現場監督/アフターメンテナンス/OB顧客様係の黒柳一聡です。

 
 
先週11月7日、経済産業省の平成28年度補正予算ZEH普及加速事業補助金の説明会に出席しました。
 
既に経済産業省のホームページに公募要領が掲載されているので、わざわざ日本橋まで出張って聞いてくる必要もなかったのですが、物好きな自分はこういった説明会にはなるべく参加するようにしています。理由はいくつかあるのですが、最後にお話ししましょう。
 
 
 
助成制度・補助金事業・国の認定をフォローし始めた切っ掛け
 
2009年に長期優良住宅認定制度がスタートし、初年度の補助金のお話を当時のお客様が持ってきたのが最初でした。
 
「黒柳さんの建物ってこういうのってできる?できるならやりたいんだけど」
 
 
制度のスタートは注視していましたので、渡りに船と第1棟目の長期優良住宅は話が進みました。認定申請の書類は未経験で手探りでしたが、「やったことがない」と「できない」はイコールではないので、何とかなりました。
現場に大きな変更が無かったので、抵抗感も比較的ありませんでした。
 
 
以来、黒柳建設は長期優良住宅を取れば補助金が貰える、というサイクルを繰り返し、気づいたら身近な工務店仲間の間でも結構実践豊富な方になっていました。
 
もちろん、黒柳建設で家を建てて下さり、長期優良住宅の認定に乗って下さったお客様のお陰です。補助金は当然お施主様に還元しています。
 
 
 
地域型住宅ブランド化事業でグループ結成
 
長期優良住宅普及促進事業は地域型住宅ブランド化事業・地域型住宅グリーン化事業と名を変え、原木から流通・工務店までをグループ化してさらなる普及促進を図るようになり、黒柳建設は建材商社の取りまとめで「首都圏住まいを創る会」へ参加することになりました。
 
その中でも長期優良住宅の認定を取得し、毎年のように補助金を受給している工務店は黒柳建設だけだったようなので、ちょっと気分が良かったのを覚えています。
 
実際、新規客の営業には使いづらい補助金でしたので、そこまでしなくても受注できている会社だと敢えて受給する必要がなかったのかもしれませんが。
 
 
 
こちらの会でも毎年のように補助金枠を頂いているので、他のグループ工務店が不公平に感じていらっしゃらないかが心配なところです。
 
しかし「会」全体では毎年の受給枠を消化しないと来期の枠が減少してしまうこともあり、黒柳建設のようにほぼ毎年コンスタントに受給枠をこなしてくれる工務店は助かると言われて少々ホッとしています。
 
一応枠の割り当ては公平なルールになっているのですが、累計獲得数が多分突出しているので、気になっているのも事実です。
独り占め、ヨクナイ。
 
一応、仲の良い工務店さんへは「お手伝いしますよ~」と声を掛けています、若造が出しゃばりすぎるのもナンなのでほどほどではありますが。
 
 
 
国策をウォッチするツール
 
長期優良住宅、認定低炭素住宅は黒柳建設のオプションの中に普通にラインナップされるようになり、毎年の補助金にも目を光らせるようになりました。しかし、しょっちゅう関係省庁のニュースをチェックするのは少々骨です。
 
政策が決定するのは国家予算の予算請求と予算決定の時期なのですが、未だに何時頃なのか覚えきれていません。
そこで私が情報収集に活用しているのがFacebookです。
 
 
各種の勉強会やセミナーで知り合った方々と繋がる機会が増え、そういった方達が情報をシェアしてくれたお陰で知ることができたことも多いです。
 
中には国の中枢近くにいらっしゃる方もいたりして、正規のルートとほぼ同時刻に発信してくれていたりするので、Facebookのチェックは欠かせません。
 
「イイね」をクリックするのも仕事なんです。
 
自分も情報を早い段階でキャッチ出来た時は、発信・シェアするよう意識しています。
 
 
 
説明会に出向くわけ
 
で、最後に今はネット経由で公募要領が公開されているのに、なぜわざわざ時間を割いて説明会に足を運ぶのかという理由ですが。
 
やはりその場に行かないと感じられない雰囲気を感じて、これらの国策事業をどうやって活用しようかと考えを巡らせる時間が得られることが大きいです。
 
幸い黒柳建設は中央線で都心から1時間弱の立地に位置しているので、数時間から半日の時間を作りだせば気軽に参加できるというアドバンテージがあります。
(地方の方、ごめんなさい)
 
そのためにわざわざ時間を取ることで、そのことだけに集中して考えられます。
情報の発信源から一次情報を得ることは純度の高いインプットとなり、国策事業に対する理解も深まります。
 
そしてなにより意欲が湧いてきます(重要)。
 
 
 
残念ながら、タイミングよく活用に至ることは滅多に無いのですが、それでもタイミングが合えばすぐに出せるようにしておくことは大事だと考えています。